こんにちは!

私が三葉虫クラブのおじさんです。

(モロッコにて。右側)

  

 

 

 

 

 

 

    

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  CH-5. にせもの談義

 

偽物で一番多い形の切断写真示しました。
上下で色が違います。下が自然の石でその上の黒っぽい部分が人工的に作ったものです。上の部分は本物の三葉虫から型取りをしますので、実に精巧に再現されます。本物らしく色を塗り、さらに周辺は材質がわからないようにするため細かい刻み目を入れます。これでは表面からは余程慎重に見ないと判別がつきません。
(これら写真はHerr Horst Burkardの所で撮らせてもらったものです。)

(偽Dicranurus Monstrosus)
こんなに精巧にできているなら,何も高値の本物を集めなくても良いのではと思ってしまいます。ただしそれは買う時に人造品であるかどうか認識して買った場合です。

売り手に「これNatural?」と聞けばほとんどの場合「そうだ。」と言われてしまいます。ツーソンやミュンヘンショーには何十人というモロッコの店が並びますが、明らかに偽物だと知っていて本物だと言う者と、知らずに売る者とがいます。モロッコ人といえども、単に現地で仕入れて持ってくるだけですので、真偽の判断ができていないようです。
私はときどき彼らにどのように判断するか教えてやりますので、ドクターなどと言われることがあります。ツーソンではよくアメリカ人が明らかに偽物を買わされているところを見ます。思わず「違うよ。」と言いたくなりますが、それは商売の邪魔なるのでやりません。

私が三葉虫の世界に入るきっかけは、15年ほど前、たまたま通りかかった私にあるモロッコ人が「日本で三葉虫を売らないか」と声をかけたことです。その頃そのモロッコ人は本物を結構売っていました。けれど、今は広大なテーブル群の上に並べて売っているのはほとんど偽物。それでもアメリカ人は「こことここのテーブルの上の物全部」なんて買っていきます。大丈夫なのかな。さすがに彼は私には売りつけようとしません。

あるコレクタ−は、どうも怪しいので火をつけて見たら燃えてしまったと言っていました。型取りの材料はプラスティックが多いので燃えてしまいます。片隅を加熱しても変形するので分かるでしょう。.ただし其れは購入後でしかできませんね。私は購入後は真偽の追求はしない方がいいとアドバイスしています。特に火をつけるのはお奨めできません

下の写真のような偽Burmeistellaは日本でもよく見かけます。

(偽Burmeistella)
私もツーソンで一度つかんだことがあります。ホテルで調べたら納得いかなかったので翌日返品しました。「なぜこんなに良いものを返すのか」と言われました。次の日に又行ったら「すぐ売れてしまった。」と言っていました、誰だろう買ったのは日本人かな。
Burmeistellaはこれまで完全一体で発見されたことはないと言われています。良くて2体、3体の部分をつなぎ合わせたものです。頼まれて随分探しましたが全く完全体は見つけることができませんでした。

今年聞いた話ではこのトゲトゲに最近は直角石を使うとのことでした。よく取引をする大手のDealerに、「完全体のNaturalか。」と聞くとそうだと答えが返ってきます。思わず手に入れたくなってしまいます。私がプレパレーションをやっていることを知っていてそう言いますから私を試しているのかと思ってしまいます。彼は確信犯なんでしょう。

 

 

その他の写真。ご参考まで。